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子どもの現状から子育てに生かすこと(講演会)

 去る10月24日(土)、松本市総合社会福祉センター4Fの大会議室にて、子育てについての講演会を開催しました。

 

 講師として塩尻市吉田ひまわり保育園の園長、大和由理子先生をお招きし、「子どもの現状から子育てに生かすこと~子どもからのSOSメッセージ~」というタイトルで講演をして頂きました。

 会場には30人前後の若い女性と数名の男性に参加して頂き、子育て世代に配慮して会場には子どもを預かる場所を設けて、子どものことを気にしなくてもよい雰囲気の中で講演が開かれました。

 

 講演では主に先生が経験した子どもの言葉にならないメッセージを具体的に挙げて頂き、それぞれのメッセージが何を意味しているのか解説をしてもらいました。具体的な例として「反応の弱いAちゃん(0歳)」、「生活習慣の自立が遅いB君(3歳)」、「登園を渋り発音不明瞭なC君(5歳)」、「周囲の物に関われないD子ちゃん(1歳)」、「劣等感の強いE君(5歳)」の5例を挙げて頂きました。それぞれの子どもについて、①子どもがどのような状態(=メッセージ)を発しているか、②子どもの育ちはどうであったか、③園での対応(メッセージから見えてくること)、④その後の子どもの状況、といったことを報告して頂きました。

 子どもの発するメッセージは様々でしたが、共通しているのは若い親御さんが子育てに関してどうすれば良いのか分からないまま、相談もできずに独力のみで子どもに接しているために子どもにとってマイナスとなる状況が生まれてしまっているという点です。

 核家族化が進み、前世代の子育ての知識が継承されず、また配偶者が子育てに消極的で相談する人がいなくなってしまっているために若い親御さんはつらい立場にあるのではないでしょうか。

 

 今回の講演会で子どものちいさなメッセージにも大きな意味があることを学ばせて頂きました。その中で、登園して保育園の先生や他の親御さんとコミュニケーションを取ることで、子どものメッセージを理解し、対処することで子どもは健全な発育を取り戻せることも教えて頂きました。

 

 松本市社協では、つどいの広場という0歳児から就園前のお子さんと親御さんの集まりを市内15か所で開いております。子育て専門の先生や他の子育て中の親御さんと共にイベントを開いたり相談に乗ってもらったすることができます。詳しいことは、こちらのページにある最寄のつどいの広場へご連絡ください。多くの方のご参加をお待ちしております。

 

 

投稿日:2015年10月26日 カテゴリ:未分類