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震災から4年が経ちました

今年も3月11日がやって参りました。

 

 東日本大震災からはやいもので、4年の月日が経ちます。

 この季節になると被災地の復興具合をテレビで見ますが、人件費や資材費の高騰で、土木建築関係(ハードウェア)の復興は遅れているとのことです。

 ハードウェアは遅れていますが、ソフトウェア(人との絆や心の有り様など)はいかがでしょうか。

 

 少々気になるのが、4年たち、子ども達に変化が現れ始めたことです。

 「親に迷惑をかけたくない」という思いや、遊び友達がいなくなったことによるストレスが4年の歳月、子ども達を侵食しつづけ、今になって、「気持ちの浮き沈みが激しい」「落ち着きがない」「暴力的な言動が目立つ」といった症状が現れています。

 今までは避難生活という、”非日常”の中にあって一種の高揚感、緊張感があったものが、月日が流れることで、変わらない”非日常”が”日常”となった今、それまで蓄えてきたストレスが心を侵食しているのかもしれません。

 

 自治体もスクールソーシャルワーカー制度を積極的に取り入れたりして子どもの心のケアに取り組んではいますが、今の規模でこの制度を続けられるか見通しは立っていません。

 

 まだ4年か、もう4年かは人それぞれだと思いますが、避難生活が”日常”となってしまうことにより様々な問題が噴出してきます。とりわけ子どもの心というもっともセンシティブな面にその兆候が現れます。

 社会福祉協議会としましても、民生委員・児童委員方々の協力の下、心の健康に気配りをした活動を続けていきたいと思っています。

 

 願わくば、暖かい春が被災者の方々の心を和らげてくださいますように。

投稿日:2015年3月10日 カテゴリ:その他