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成 年 後 見 人 等 の つ ど い ~成年後見制度に関する講演会と相談会~

親族の成年後見人、保佐人、補助人を受任している方、これから利用を検討している方、成年後見制度に関心のある方を対象に「成年後見人等のつどい」を開催します。

認知症や精神障がい、知的障がいのある方の財産管理や契約行為において成年後見制度の利用が必要になることがあります。

 「成年後見人等のつどい」では、実際に成年後見人を受任している弁護士の先生による講演と個別相談を行います。事前申込みのうえご参加をお願いいたします。

 

1 日 時 令和6年12月1日(日)午後1時30分~午後3

2 会 場 松本市松南地区公民館(なんなんひろば)3階 大会議室

       (住所 松本市芳野4番1号)

3 内 容

(1)講演「 相続・遺言と成年後見制度 」

講師 神戸 美佳 弁護士

        (2)個別相談 4組(先着順)1組15分程度  ※ 予約を締め切りました

4 対 象 松本市、安曇野市、麻績村、生坂村、山形村、朝日村、筑北村に在住で

(1)親族等の成年後見人、保佐人、補助人になっている方

(2)成年後見制度の利用を検討している方

(3)成年後見制度に関心のある方

5 定 員 80名(要事前申込み)

6 参加費 無料

7 申込み方法 10月1日(火)~11月15日(金)(土・日・祝日を除く。)

※午前830分から午後515分までの間に電話で

お申し込みください。

8 申込み・問合せ 松本市社会福祉協議会 成年後見支援センターかけはし

電話 0263-88-6699

投稿日:2024年10月7日 カテゴリ:かけはし

安曇野市出張講演・相談会

 成年後見支援センターかけはしでは出張講演・相談会として、専門職が市村に出向き、成年後見制度の周知啓発を目的として、講演や相談会を行っています。

 8月1日(木)、安曇野市にて出張講演・相談会を開催しました。講師には弁護士の山崎秀隆先生を迎え、「権利擁護としての成年後見制度・任意後見制度について」と題し、ご講演いただきました。
講演会は主任介護支援専門員の法定外研修を兼ねて実施され、ケアマネージャーをはじめ、民生委員、地域包括支援センター職員、行政職員、一般市民等、大勢の方にご参加いただきました。ニーズを抱えている利用者の方に対し、まず始めにその方の置かれている状態を見極めるのは、ケアマネージャーをはじめ、直接支援に携わる支援者の方々です。山崎弁護士からの“成年後見制度の相談や申立て等に関わったことがある人はどれくらいいるか”との問いかけには、あると回答された方が一定数いる一方、なかなか携わる機会がないと回答される方が大半を占めており、いざ制度の話となると経験がなく不安だと話される方もいらっしゃいました。
 今回の講演会では制度利用に繋がった様々な事例をご紹介いただき、どのようなシチュエーションで成年後見制度の利用が考えられるか、という視点から学びを深めました。講演会の参加者は成年後見制度に携わる可能性が高い職種の方が多く、ジェノグラム(家族関係図)を書く等、手を動かしながらとても真剣に話を聞かれていました。
 また、講演会後にはケアマネージャーから制度利用についての相談が寄せられ、出張相談として山崎弁護士に応じていただきました。
 今後も、出張講演相談会の機会を活用し、少しでも多くの方に制度について知っていただけたらと思います。今年度も引き続き、各市村にて出張講演・相談会を計画、開催していく方針です。

投稿日:2024年9月19日 カテゴリ:かけはし

令和6年度 対人援助研修

 このたび、市民後見人材バンク登録者、法人後見支援員及びかけはし職員合同の対人援助研修を行いました。今回は令和5年度に引き続き、安曇野市社会福祉協議会の岡村律子氏をお招きして「~想いのかけら探しがなぜ大切なのか~」と題し、いのちの終わりについての話し合い「人生会議とリビングウィル(事前指示書)」を実施するにあたり、普段の何気ない会話の中から想いのかけら(ピース)探しを行う事の大切さについて学びました。
 厚生労働省の調査によると、延命措置等の意思表示の書面をあらかじめ作成しておくこと(リビングウィル)については3人に2人は賛成しているのに対し、自身や大切な人の死について話し合ったことがある人は全体の4割、実際にリビングウィルを作成している人は全体の1割にも満たないとのことでした。本人が意思表示出来る場合はそのような話し合いの場を設けることや、気軽に話せる環境を整えて実施していくことが大切ですが、本人の意思が確認できない場合は本人の推定意思を尊重するために、何気ない会話の中から想いのかけらを探すことが大切になります。
 準備して頂いた事例をもとに、5グループに分かれて想いのかけら探しを実際に行いました。グループワークでは「この人はこういう人だったのかもしれない」「実際はこう考えているかもしれない」等の意見を交わしながら、その人の人となりや人生観について考えることの大切さや難しさを学ぶことが出来ました。また、令和5年度の対人援助研修と同様、「もしバナゲーム」を実施し、自身が最期を迎えるにあたり大切にしたいものは何なのかを真剣に考える時間もあり、とても充実した時間を過ごすことが出来ました。
 後見人等は身元引受や医療同意に関して権限はなく、対応することは出来ません。しかし、後見人等として被後見人等と関わる中で、面会や訪問時の何気ない会話の中から想いのかけらを探し、被後見人等が自分らしくどのように最後まで生きたいのかを考え、代弁することは可能です。
 今回の研修に参加した皆さんが、被後見人等との関わりの中から1つでも多くの想いのかけらを探し、より良い後見業務が実施出来ることを期待します。

投稿日:2024年8月19日 カテゴリ:かけはし

令和6年度第1回松安筑成年後見(地域連携)ネットワーク協議会

 本年度、第1回目のNW協議会が安曇野市で開催されました。
 令和3年に中核機関を設置してから、7回目の協議会開催となります。各市村から取り組み状況や、課題、今後の方針について説明がされました。また、今回初めての試みとして事例を使っての情報共有を行いました。この事例により様々な気付きを生むきっかけになったと思います。その人の生活を地域で支えるには、様々な職種や、フォーマル・インフォーマルを問わない関わりなどが必要になります。成年後見制度はその中の小さな一つのツールでしかありません。地域共生社会に向けての取り組みを行うためには、様々なネットワークを強化することはもちろんですが、地域づくりが不可欠です。
 認知症人口の推計は、下方修正されたとは言え、増加することは明らかです。新たに認知症基本法が施行され、地域共生社会を実現するためにも、認知症に対する取り組みは最優先課題となっています。地域の理解を促し、誰もが住み慣れた地域で暮らし続けるために、多くの人の理解と協力は欠かせません。地域共生社会の実現に向けて、周知啓発から取り組んで行きたいと思います。

投稿日:2024年7月25日 カテゴリ:かけはし

法人後見業務監査

 このたび、令和5年度の法人後見業務に関する監査を実施しました。
 後見人等の活動は家庭裁判所が監督しているため、財産管理、身上保護に関する業務報告として、年に1回事務報告書を家庭裁判所に提出しています。しかし、財産管理の部分については、全国的に横領等の不正が発覚することがあるため、成年後見支援センターかけはしの独自事業として、財産管理を主な内容とした監査を例年実施しています。
 当会では、不正防止の仕組みとして、業務マニュアルや財産管理の手引きを作成しています。複数の職員が目を通し、何重にもチェックすることで、日々の業務が適切に行えるような体制を取っています。監査は、その仕組みの一つです。
 今回、当会の監査を務める税理士に依頼し、約80件の監査をしていただきました。それぞれのケースについて、不正防止の仕組みにしたがって適切な管理がされているかの確認がありました。
 今後も、適切でよりよい後見業務を行うために、状況や必要に応じて仕組みの見直しや職員研修等を行っていきたいと思います。

投稿日:2024年6月26日 カテゴリ:かけはし

第1回市民後見人材バンク登録者フォローアップ研修

 当センターでは、市民後見人材バンク登録者の皆さんを対象に、資質向上、スキルアップを目的としたフォローアップ研修会を年数回開催しています。
 今年度は第1回目として、意思決定支援についての事例をもとに、後見人としてどのような対応が望ましいかを考えていただく内容のレポート課題をお願いしました。
 後見業務を行う上で大切なこととして、法律や制度、認知症や知的障害、精神障害に関する理解はもちろんですが、決められた期日までに書類を提出することも重要です。期日を守ることは当たり前のことではありますが、限られた期間内に必要な情報を集め、書類を作成し、提出することが難しい場合もあります。特に、家庭裁判所への書類提出期日を過ぎてしまうと、正しく後見業務を行っていても不正を疑われてしまいます。
 そのため、集合研修の他にレポート課題も実務実習の一環として研修の対象として行っています。
 後見業務は多岐に渡るため、今後も実務に即した内容の研修を行っていく予定です。

投稿日:2024年5月30日 カテゴリ:かけはし

筑北村・朝日村出張講演会

 このたび行政書士・社会福祉士である宮澤優一氏を講師に迎え、1月27日(土)に筑北村、2月8日(木)に朝日村にて出張講演会を開催しました。
 講演内容はそれぞれ異なり、筑北村では「認知症への備え」という観点から任意後見制度等について。朝日村では成年後見制度の概要をお話いただいたのち、「民生委員としてなにができるか」というテーマで事例検討を実施しました。それぞれ初めて制度について知るという方も多く、制度のメリットやデメリット、どのような時に制度の利用が必要となるか等、自分事として捉えながら真剣に学ばれていました。
 成年後見制度の利用者数は年々増加傾向であり、今後更なる需要が見込まれると言われています。難しいイメージを持たれることの多い成年後見制度ですが、今後も出張講演会の機会を活用し、より多くの皆さんに制度について知っていただけたらと思います。

投稿日:2024年3月27日 カテゴリ:かけはし

生坂村出張講演会

 2月16日(金)、生坂村にて出張講演会を開催しました。講師には塩野悠子弁護士をお迎えし、「やさしくわかる成年後見制度~意思決定に支援が必要な人の権利を守るために~」と題してご講演いただきました。講演では、制度についてQ&A方式で丁寧にお話いただき、参加者の皆さんは熱心にお話を聞かれていました。質疑応答でも時間いっぱいの質問があがり、終始アットホームな雰囲気での出張講演会となりました。
 また、講演会後には制度利用に関する相談が寄せられ、出張相談として塩野弁護士に応じていただきました。
 来年度も引き続き、各市村と協同しながら出張講演・相談会を開催していきたいと思います。

投稿日:2024年3月27日 カテゴリ:かけはし

麻績村出張講演会

 成年後見支援センターかけはしでは出張講演・相談会として、法律の専門職が市村に出向き、成年後見制度についての周知啓発を目的として、かけはし圏域で講演や相談会を行っています。
 
 1月25日(木)、麻績村にて出張講演会を開催しました。講師には召田正悟司法書士をお迎えし、「成年後見制度と相続登記申請義務化について」と題して、ご講演いただきました。令和6年4月より相続登記の申請が義務化されますが、手続きを行ううえで、場合によっては後見人等が必要なるケースもあります。今後、どのような場合に制度の利用が必要となるかをはじめ、制度の概要や後見人等の役割について事例を交えながら分かりやすくお話いただきました。質疑応答の時間では参加者の皆さんから多くの質問が挙がり、納得いくまで問いかける熱心な姿が印象的でした。
 今後も引き続き、成年後見制度についての周知啓発を目的とし、各市村にて出張講演・相談会を計画、開催してまいります。

投稿日:2024年3月27日 カテゴリ:かけはし

対人援助研修

 このほど、市民後見人材バンク登録者、法人後見支援員及びかけはし職員合同の対人援助研修を行いました。後見業務は被後見人等の判断能力が回復するか、または亡くなるまで続きます。後見人等には身元引受や医療同意に関しては権限がなく対応もできないのですが、被後見人等に係る支援者の一人として、看取りの際にどのような視点を持って対応するか大事なことになります。そのため、今回は、愛光苑とよしな施設長の岡村律子氏をお招きして「いのちの終わりについて、まずは自分事として考える」と題し、アドバンスケアプランニング(ACP愛称「人生会議」)、事前指示書を切り口に、それぞれの「いのちの終わり」について考えました。
 参加者の中には、家族を看取った人、福祉支援者として利用者を看取った人、後見人等して死去に立ち会った人などがいますが、大なり小なりの後悔を抱えていることは少なくありません。それは、亡くなった人の意向が分からず、ただ、流されるままに対応せざるを得なかった現状があります。だからこそ、自分自身の言葉で説明できる元気なうちに、いのちの終わりについて考える必要があります。
 今回は講演だけでなく、「もしバナゲーム」と言うカードゲームを通じて、自分自身が「治療困難な病気で」「生命の危機が迫っていて」「あと半年から1年の命と言われた」という設定の下、自分は何を大切にしたいのだろうかと言うことを考える機会が持てました。5人グループでのゲームのため、そのときのメンバー、配られたカードの内容、ゲームの順番など、偶然の巡りあわせの中での取捨選択でありながら、とても真剣に考え悩んだ時間でした。
 参加者の皆さんにとって、今後の後見業務における後見人等としての視点に様々な形で活かされることを期待します。

投稿日:2024年3月27日 カテゴリ:かけはし