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成年後見セミナー③「多重債務について」

 成年後見セミナー第3回として、弁護士の山崎秀隆氏を講師に迎え、多重債務についてご講演いただきました。
 多重債務は、成年後見制度と直接かかわりがあるわけではありません。しかし、債務整理の必要性をきっかけに成年後見制度の利用を検討するケースや後見人受任後に債務が判明するケースがあります。そのため、今回のセミナーのテーマとして企画いたしました。
 講師から「債務とは何か」という基本的な内容から、債務整理の方法、債務に関する通知が届いた際の注意点等についてお話いただきました。
 支援の現場では、訪問時に督促状等の債務に関する通知を発見した際、支援者として対応しなければならないと感じ、相手方へ連絡をしたり、支払いの調整をしなければならないと感じる場面があると思います。しかし、その対応が結果として本人に不利益をもたらすこともあります。例えば、対応したが故に、時効が中断してしまうことや破産手続きが認められない等となり、債務整理手続きに支障が生じる可能性があります。そのため、支援者一人で判断せずに、早い段階で専門職に相談することが重要です。多重債務について、本人のメリットとなる対応を図るため行動を振り返ってみましょう。
 参加者からは、時効に関する知識が十分ではなかった、債権回収会社などに連絡せず、専門職に相談することが大切だと分かった、という感想が寄せられました。
 多重債務は法律問題です。早めに専門職に相談することによって、対応の幅も広がります。一人で抱え込まず、支援者間で情報を共有し、専門職に相談しましょう。
 福祉と法の連携は、多重債務だけでなく、複合的課題を抱える世帯を支援するためには重要です。

カテゴリ: 成年後見制度