令和6年度 フォローアップ研修会
本年度最後の市民後見人材バンク登録者を対象としたフォローアップ研修会を開催しました。
後見人は、本人の自己決定権の尊重を図りつつ、身上に配慮した後見事務を行うことが求められています。しかし、財産管理が重視され、身上保護等の福祉的な視点に欠けるケースがあるという指摘がされていました。そのため、本人の特性に応じた適切な配慮を行うことができるように意思決定支援を踏まえた後見事務のガイドラインが策定されました。また、来年度から家庭裁判所に提出する定期報告書類にも意思決定支援の有無が反映されており、意思決定支援の重要性が高まっています。
今回の研修では、意思決定支援をテーマに、本人が希望する退院先はどこかという架空の事例をもとにグループワークを行いました。
グループワークでは、話し合いに必要な情報を集める、本人が話しやすいような環境を整える等の活発な意見交換がなされ、皆さん熱心に取り組まれていました。
本人を支援するチームの一人として意思決定支援の視点は重要です。しかし、実際に行うとなると様々な難しさを感じることがあると思います。そのため、来年度以降も意思決定支援に関する研修を行う予定です。
投稿日:2025年4月11日 カテゴリ:かけはし