生坂村出張講演会
成年後見支援センターかけはしでは出張講演・相談会として、専門職が市村に出向き、成年後見制度についての周知啓発を目的とし、制度に関する講演や相談会を行っています。
2月27日(木)、生坂村にて出張講演会を開催いたしました。講師には召田 正悟司法書士をお迎えし、 「成年後見制度と相続登記申請義務化」と題して講演いただきました。
令和6年4月より相続登記義務化が施行されましたが、相続登記を行ううえで、後見人等が必要となってくるケースがあります。今回は、どのような場合に成年後見制度を検討する必要があるか、という切り口から制度の概要についてお話いただきました。
相続登記を行わずに放置したままの状態にしてしまうと、2次相続の発生や、物件に関する認識の忘失、相続人のうちの誰かが認知症になる等、申請が益々困難な状態となり、手間も費用も更に必要となります。参加された方の多くが、自宅について、親から相続した家に住んでいると話され、講演会後には「自宅の登記が誰になっているか確認したい」「自分やきょうだいが認知症にならないうちに、相続登記の申請を行いたい」等の声も聞かれました。
何かの手続きを行ううえで、判断能力が有るか無いか、という点はとても重要なバロメーターとなり、いざ低下してからでは思うように手続きが進められない、ということも考えられます。思い立ったが吉日、とも言いますが、必要な手続きはできるうちに、早めに進めることが重要であると、講演を聞き改めて感じました。
出張講演・相談会は、成年後見制度についての周知啓発を目的として開催しており、行く先々で「制度について知る機会になった」との声をいただいています。今後、認知症等の増加により、益々ニーズが高まることが予想されている成年後見制度ですが、このような講演会を通じ、一人でも多くの方に制度について知っていただけたらと思います。
投稿日:2025年4月11日 カテゴリ:かけはし