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成年後見人等のつどい

 12月1日(日) 、松本市松南地区公民館(なんなんひろば)にて「成年後見人等のつどい」を開催しました。講師には、松本圏域の権利擁護に長くご尽力いただいている 神戸 美佳 弁護士をお迎えし、「遺言・相続と成年後見制度」と題してご講演をいただきました。
 講演では、成年後見制度(法定後見制度、任意後見制度)の概要や違い、申立ての流れ、後見人の業務、遺言と、盛沢山の内容で、図やパワーポイントを用いながら分かりやすくお話いただきました。
 講演後の質疑応答では、「任意後見制度から法定後見制度に移行はできるのか」「任意後見制度は、どの時点から費用がかかるのか」「身上保護と身上監護の違いは何か」等、多くの質問があがり、なかには「理解を深めるためにも質疑の時間をもっと長く取ってほしかった。」との意見もありました。参加者の皆さんは手を動かしながら大変熱心に話を聞かれており、いかに制度に関心を持たれているか、窺い知ることができました。また、参加者の年齢層としては7割が60歳以上の方となり、「今後選択肢の一つとして勉強していきたい」「親の終活、自身の終活を考えていきたい」との感想も多く聞かれました。
 厚生労働省の調査では、2040年には認知症高齢者が約584万人と、高齢者のおよそ15%、6~7人に1人の割合になると報告されており、成年後見制度の需要は益々高まることが予想されます。難しいイメージを持たれることの多い成年後見制度ですが、このような機会を活用し、一人でも多くの方に制度について知っていただけたらと思います。
 今後も年に1度、成年後見制度の周知・啓発の場として「成年後見人等のつどい」を開催していく予定です。ご参加いただきました大勢の皆様、ありがとうございました。

投稿日:2025年2月12日 カテゴリ:かけはし