100歳になる利用者さんの所に毎月訪問している。
昔のことを伺うと、いつも色々思い出しては同じ話に花が咲く。
数か月前に聞いた話、
『片倉近くの道の角にレンガ山があって、
よくその上にのぼって遊んだものだ、
電車が来ると慌てて下りて隠れたけど楽しかったなあ』 と・・・
私の頭の中に、
レンガの山のようなものが
今のイオンモールの角の辺りにあったような、
すごく不確かな記憶がよみがえってきた。
気になってネットで『レンガ山』と調べても出てこない。
イオンモールの川沿いの辺りに、
昔うっそうとした暗い竹藪の道があって、
私も小学校の頃よく友達と走りながら通り抜けたことを思い出す。
あの秘密の道はいつなくなってしまったんだろう。
『レンガ山』も迷宮入り・・・と諦めて忘れていたところ、
先日新聞を整理していて、『レンガ山』の記事を見つけて飛び上がった。
明治35年頃に作られた蒸気機関車の貯水槽の上の構造物で、
昭和57年に取り除かれたとのこと。
今回あがたの森通りの改良工事に際し、
地中にまだ埋まっていた貯水槽を撤去することになり、
SL時代をしのぶ『近代の遺物』として新聞に載ったのだった。
利用者さんと昔の松本の話をするのは楽しい。
街の古い物はどんどん変わってしまう。
これからも貴重な昔話を沢山聞いておこうと思う。
机上の学び以外も大切にしていきたい。