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こんにちは!相談支援センターにじです!

11/15、松本市相談支援事業所連絡会に出席してきました。

今回は、「松本市における重層的支援体制整備事業」について、松本市健康福祉部福祉政策課の講師2名より体制についての説明と事例の紹介がありました。

昔は支え合いの基盤が地域の相互扶助や家族の支え合いで成立していましたが、社会構造の変化、支援ニーズの複雑化・複合化により、支え合いの基盤が弱体化してきています。それにより、従来型の社会保障だけでは対応ができなくなってしまいました。

制度の狭間では引きこもり、軽度発達障害、8050問題、ヤングケアラー、セルフネグレイトなど、様々な問題が溢れ出てきました。

ところが、現状の制度や仕組みには「縦割り」や「支え手、受け手という固定化」「福祉とそれ以外の分野」などの超えられない壁がありました。

これらの対応には、これまでの制度、分野の壁を越えていくことが必要となりました。

R5年4月、松本市では地域共生社会の実現に向けて、地域の課題解決のための包括的な支援体制の整備を行う為の重層的支援体制整備事業が開始しました。

狭間の課題を他機関共同事業と位置づけ、福祉政策課が調整を行います。

それぞれの分野の担当者が寄り添い、伴走し続ける中で、福祉政策課の担当者が、関係者間の連携や調整を行うことで、複雑化・複合化した事例の役割分担や、支援の方向性を定めるというものです。

様々な分野の壁を越え、関係者が集まり、1つのテーブルでの情報交換・事例検討を行うことで、それぞれの強みを活かし、弱みを補い合いながら課題に向き合います。今まで感じていた支援のしづらさを払拭してくれるものになっていけば嬉しいです。そして何よりも、協働を勧める中で得られていく、人は支え合いながら共に生きているという実感を、ひとつ、ふたつと積み重ね、拡がっていくようにと願っています。

投稿日:2023年11月30日 カテゴリ:在宅福祉課