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人材育成講座⑥

9月27日の人材育成講座は「事例で学ぶ相続、遺言、成年後見」と題して、司法書士 古川綜合事務所代表 古川静男氏が講師で講演して下さいました。
 これからの人生、何が起こるか分かりません。そんな時に重要になってくるのが「備えあれば憂いなし」です。例えば、伝えなければいけない人は家族に葬式の話はしてあるか。財産の整理はしてあるか。相続人は誰か。などあります。この時に認知症高齢者、知的障害者、精神障害者など判断能力の不十分な方々は、財産管理や身上監護についての契約や遺産分割などの法律行為を自分で行う事が困難であり、このように判断能力の不十分な人を保護するための制度に成年後見制度があります。
 また法定後見では、軽い認知や判断能力があれば、補助人がつき、認知症中度であれば保佐人、認知症重度(判断能力がない)は後見人がつきます。
 任意後見では、自分が元気な時に色々な取り決めをして契約する必要があります。判断能力がはっきりしている時に書く必要があるのが遺言書です。
 昨今の相続事情では、もらえる物はもらう、権利主張は当たり前、仲が良くても欲が出るなどあり、遺言はものを言います。この遺言書は自筆、日付、氏名、印を押し紙に残す事で遺言書となります。
 この遺言書も一度書いたら終わりではなく、何度も見直しを行っていきます。
 やはり、健康な時に備えがあれば(準備があれば)憂いなし(あわてる事もない)となります。

投稿日:2016年10月4日 カテゴリ:四賀地区センター,研修会