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「AED操作方法及び人工呼吸の手順方法」研修会がありました

 松本市役所梓川支所庁舎利用者の研修会ということで、AEDの操作方法及び人工呼吸の手順方法について研修がありました。
 梓川消防署の方に来ていただき、15名程度の支所職員が研修を受けました。
 

 心肺停止の後、社会復帰をされている人は日本では約5%ですが、アメリカのシアトルでは約30%だそうです。
 なぜそんなに違いがあるのでしょうか?
 理由としては、市民の2人に1人が講習なりを受けて応急処置を知っていることと、AEDが公衆電話並みに街中に設置してあることだそうです。
 それに付随して、日本で死亡率が高い病気は悪性腫瘍ですが、アメリカは心臓疾患だということもあるそうです。
 

 消防士さんがよく質問されることをいくつか話していただきました。
 * 自分が応急処置をしたが、相手が助からなかった。自分の処置が間違っていた

   のではないか。やらない方が良かったのではないか。
    → 罪に問われることはない。
       助かる可能性もあるので、勇気を出してやってください。
 * いつまで胸骨圧迫の処置をすれば良いか。
    → 救急車が来るまでか、傷病者が何らかの反応を示すまで。
 * 胸骨圧迫の応急処置をすることによって肋骨は折れないのか。
    → 折れる。
      折れてしまうが、それでも続ける。
      骨より命!!
 * 折れた肋骨が肺に刺さってしまうことはないのか。
    → よっぽど間違ったやり方でない限り、刺さることはない。 
 * 交通事故等で、内臓破裂している可能性のある人にも胸骨圧迫をしても良いのか。
    → それでもやる。
      ※ただし、出血している人やおう吐物には、素手では触れない!!
 * 人工呼吸も並行してやった方が良いのか。
    → 人工呼吸をしてもしなくても大差はない。
 * AEDを小児に使っても良いのか。
    → AEDに「小児用モード」が付いている機械もある。
 * AED使用時に水気は取った方が良いのか。
    → パッドを貼る胸だけでも、汗等の水気を取りましょう。
 

  実際に私も胸骨圧迫の体験をしました。
  胸が5センチ以上沈むように強く圧迫し、1分間に100回~120回のペースが理想のようですが、いざやってみると30秒でもかなりの体力を消耗しました。
  せっかく胸骨圧迫しているのに、疲れてきて力が入らず圧迫が弱くなってしまったりテンポが遅くなってしまえば、十分な効果が得られません。
  なるべく多くの人に協力を得ることが大切だと思いました。
 

投稿日:2014年11月21日 カテゴリ:かけはし