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松本市社会福祉協議会鎌田支会で視察研修が行ないました。

 12月10日(水)に松本市社会福祉協議会鎌田支会仁科会長を筆頭に、町会長、民生児童委員、健康づくり推進員、日赤奉仕団員、ボランテイア部会員の皆さん方25名が参加して、地域の福祉活動をより一層推進するために視察研修を行ないました。
 鎌田地区は、市内で一番多い人々が暮らし、奈良井川と田川が合流した湧水地帯に位置し、人口も増加している地域です。17の町会から構成されていますが、高齢化率も一桁台から半分に迫る町会まで、町会の特色も様々です。住み慣れた町、住みやすい町、住みたい町にするために、様々な福祉活動を行うことで、福祉の充実と推進を図るために毎年視察研修を行なっています。

 午前中は、江戸末期に大被害を出した善光寺地震と、昭和に長期間続いた松代群発地震が発生した地域で、地震と火災に重きを置いた「長野市市民防災センター」を視察研修いたしました。地震体験コーナーでは、台所を模した部屋で、関東大震災・日本海中部地震の時の規模でゆれることをあらかじめ聞かされていましたが、慌ててしまい40秒の体験を大変長く感じた方が多く、日頃からの心構えが必要な事を感じました。そして、火事が発生した部屋から避難したり、消火器の取り扱い方を体験しましたが、説明を聞いたうえで行っても慌てて思わぬ行動をしてしまうことがあり、改めて常日頃からの訓練の必要性を体感する事が出来ました。

 午後は、日本赤十字社長野県支部の事業と長野県赤十字社歴史資料館を視察研修しました。
 今年は、災害が多く発生しましたが、日赤長野県支部では、2月の佐久・軽井沢大雪被害では救護活動を9月の御嶽山噴火災害では、医療救護活動と地域住民の皆さんへの心のケア―を行ない、11月の神城断層地震の被害者対策として、医療救護活動と救護資機材の配布活動を行なっています。各赤十字病院においては、常日頃から災害医療救護班が組織され、訓練を重ねて私たちの安全、安全が確保されていました。
 また、血液事業では、生活と命を守るための献血活動を通して、命を救う活動を行なっていました。
 最後に、視察した長野県赤十字歴史資料館では、明治10年に前身の博愛社として設立された日本赤十字社が、活動の裾野を全国に広げるため、各県において「支部」の設置に取り組んだ状況をお聞きしました。
 長野県では全国に先駆け明治22年、県庁内に支部を設置し、また明治32年には、この地に「長野支部事務所・看護婦養成所」を建設し、赤十字理念の普及と事業拡大の拠点としました。旧事務所の大部分は建築から百余年を経過し、平成19年老朽化により取り壊すこととなりましたが、赤十字の礎を築いた「救護看護婦」を戦地へと送り出した「正面玄関」と「支部長室」を改修・保存し、解体した建物の屋根瓦・ガラス窓等を利用して、建設当時の姿を出来る限り復元し、平成20年4月1日に開館しました。
 長野県支部には赤十字の歴史を語るうえで、全国的にも極めて貴重な資料が多数保存されていることから、これらの資料を館内に展示・公開し、長い歴史をかえりみ、大変な努力を重ねた先人の偉功を、後世に伝えるために残した建物です。
2ケ所の施設を視察し、研鑚を深める機会となりました。
 

投稿日:2014年12月12日 カテゴリ:地区社協事業